2010年7月20日火曜日

頂柔術

ご無沙汰しております。
5月末にラスベガスに行きそのまま6月中旬までロスで柔術修行をしてました。
師匠のジョン・マチャドに"It is the time to start your new mission. Gen, wear black belt."と黒帯を拝命し、ばたばたと帰国。
奇しくもジョンが別れ際に"It's all right. There is a place waiting for you."といったとおり、日本に帰国した翌日にお世話になっている方に道場に適した物件を紹介していただき、そこからはとんとん拍子。この一月と言うもの、日中は翻訳、道場オープンの準備、夜は柔術の稽古と僕としては多忙な日々を過ごしておりました。
ちょっと個性的な面もある物件なのですんなり行かない部分もあったのですが、地域に密着したアカデミーを目指している僕のベクトルに合致する、僕が長年お世話になった和術慧舟會東京本部、そしてリオのゴルドー・コヘアのアカデミーを髣髴とさせるような雰囲気もあり、多少の苦労はあるものの、自分の道場を出す準備と言う楽しい日々を過ごしています。
フェンス、マット、キャンバス、シャワーと言った道場の内側の部分の手配は大体終わったので、昨日から看板作りを開始しました。
白くて粘り強く作業性の良いヒバ、響きからして日本的なヒノキ、木目の美しいトチといろいろな材がありますが、知人や地元の材木屋さんに探してもらったりしているなか、新木場の材木卸で僕が一目惚れしたのはスギでした。
スギはやわらかくて軽いので扱いは楽なのですが、正直なところ対候性、耐久性を考えると外看板にはあまり向いていないかもしれません。道場の看板はそうそう架け替える類のものでもないと思うので、雨が降ったら取り込むぐらいの気持ちで大事にして行きたいですね。正直な話、自分で看板を彫っていたら、なにせこのところいくらでもやり直しの利くデジタル素材ばかり弄っていたせいで、自然素材の持つ真剣さに心を奪われてしまいました。「道場の看板はそうそう架け替える類のものでもない。」たしかにそれはそうなのですが、時間が出来たら、そしてまた一目惚れするような材を見かけたら、もう一枚彫ってしまいそうです、看板。
8/7 追記
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